Curiosities

興味、好きを詰め込んだジャンルレスブログ

[ロックバンド]teto1stシングル「忘れた」レビュー

ちょい前にtetoというバンドがかっこいいってことで既に紹介したんやけど、
matenablog1227.hatenablog.com

ここ最近1stシングル「忘れた」をリリースしてもちろん即購入。CDは帰ってから買うってことでitunesリリース後即DL。てかまだ1stシングルなんかよ。いくらでも買うからどんどん活動してくれ。
曲について収録順に紹介。



トレーラー

teto ファーストシングル「忘れた」トレイラー


一曲目「忘れた」
tetoの特徴を簡潔に説明すると全体的にはロックであったりメロコアっぽかったり激しめの曲調のやつが多いんやけど、これはそういう類のやつと打って変わって落ち着いた感じの曲。加えて一曲がかなり長くて(6分23秒)、これをリード曲に持ってくるのは良い意味で今までとの変化というか、違いがよく感じれる。「tetoは変わった」って言われるほど経歴が長いわけでもないけども。
この曲はとにかく人について歌ってて、「キャッチの彼」「副業であかぎれた母の手と、それをバカにしたクラスメイト」「顔だちすら思い出すことのできない過去の父」「今まで喜ばせた人の数」「今まで悲しませた人の数」「あなたと知った半径一メートルの世界」だったりと、今までに関わってきた、会ってきた人に対しての描写がものすごく多い。そういった人に対する感情を落ち着いたメロディに乗せて歌い上げた曲。
今までのtetoの曲は歌詞そのものの良さよりも曲の持ってる勢いを殺さないような言葉選びを重視してる部分がよく見えたけど(詳しくは前の記事)、これは歌詞に思いをのせて歌い上げてるって印象が強い。そういう意味でもこの曲は他と違って面白いかなと思う。


二曲目「拝啓」
この曲は「忘れた」とはまた対照的で、いわゆるThe tetoって感じの曲。曲の疾走感を殺さないワードセンスにサビの圧倒的衝動。前からtetoが好きって人は全員この曲が好きなんちゃうかなて思てる。俺はめちゃくちゃに好き。三度の飯より拝啓。やっぱ飯。逆に言えばこの曲が好きならそれだけでtetoを追いかける価値はあると思う。
この曲はメロコア的な要素が割と強いけどそれが曲の持ってる勢いに一躍買ってる。イントロのメロコア調のテンポに乗せるハイトーンボイス、そのあとのスピーディに歌い上げるAメロに潜むベースライン、頭から離れない強烈なサビ。

teto - 拝啓(MV)


ちなみにPVもこの前公開。最近のPVってロックとかジャンル関わらず少しでもいろんな人の目に留まるためにいろいろと演出とか映像にこだわってるものも多い中、このシンプルさ。最低限のセットに映像もtetoメンバーのみの構成やけど、それが逆に曲そのものだけに集中しやすい環境作りに繋がってる。別にポルカドットスティングレイみたいな計算しつくされて作られたPVが嫌いてわけじゃないけど、こういうシンプルなのもかっこいいよなって話。まぁこのやり方がtetoにあってるっていうのもあるんやろうけど。tetoのメンバーに翼生えたりセグウェイ乗ったりしてたらPVそっ閉じするもんな。
この曲個人的にはtetoの中でも一二を争うぐらい好き。是非一回PVをみて聴いてほしい。


三曲目「Nothing Goes Right」(YOUNG PUNCH カバー曲)
これは上にもある通りYOUNG PUNCHってバンドのカバー曲。youtubeに原曲があったから聴いてみたんやけどかなり原曲に近いカバーって感じ。カバー曲にありがちな曲の雰囲気が大幅に変わったりとかがほぼなくてかなり原型に忠実に作られたかなって感じ。完全英語詩に軽快なギターメロディ、ハスキーボイスが特徴で全体としては強さも感じれるけど音楽を楽しんでる感じが凄く感じれる一曲。tetoは英語詩の曲全く歌わんけどそれ以外は割と似ている部分も多い原曲やからこそカバーも結果として近いものになってるんやろなぁ。
ちなみに元の曲はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=ZeOb9PkyHVc


四曲目「光るまち」(アコースティックver.)
ラストにアコースティックバージョンの曲。個人的にteto=バンドっていうイメージが強くて最初はどうなんやろってイメージがあったけどこれはこれでよかった。ギターとボーカルだけの単純な構成やけどもtetoの持ってる力強さは健在の絶妙なバランス。
もちろんアコースティックも良いけどバンドとしてこの曲を早く聴いてみたいとも思った。このバージョンは比較的落ち着いた曲調やけどtetoとして聞いたらどうなるのか。生のライブでtetoを見てみたいなって思わせてくれる一曲。


まとめ
今までと変わったタイプの曲、これぞって感じのキラーチューン、カバー曲、アコースティックと全曲全然違うタイプの曲が集まった今回の作品。シングルで四曲しかないとはいえ、それぞれがその曲だけの良さを持ってるからかなり楽しめる作品になってるんじゃないかと思う。
ちなみに、tetoはYON FES(フォーリミ主催のフェス)、MONSTER baSH(中四国最大級の野外ロックフェス)にも出演決定。もちろんそこで有名なバンドを見るのも楽しいけど、時間があればtetoのライブをみて、ライブでしか見れない良さを感じてみてほしい。
俺も留学から帰ったらライブ絶対いこ。ではでは!

シングルはこちら